教育資金編(2)教育資金を貯める方法<私立理系のケース>

教育資金

皆さん、こんにちは。

前回は、大学進学に必要な費用を計算しました。今回は、私立理系の場合(551万円)の資金準備について、具体的な方法を検討していきたいと思います。

毎年いくら貯める必要があるか

ここでは、18歳までに551万円を達成するために、3%複利で運用することを前提に、毎年いくら貯めればいいのかを考えます。

この場合、減債基金係数*という便利なツールを使います。この係数を使えば、3%で運用しながら551万円を18年間で貯めるために必要な年間の積立額を簡単に計算できます。
減債基金係数*とは:将来の額から毎年の積立額を決める際に使用する係数

18年間、3%複利で運用する場合の減債基金係数は0.0427です。
減債基金係数に関して詳しく知りたい方は、下記を参照ください。
FP協会 FP実務の基本データ集(減債基金係数 1年複利)
https://members.jafp.or.jp/chtml/w2/ckk/data/files/dt_life_d.pdf

551万円 × 0.0427 = 23.52万円

つまり、毎年約24万円、月換算で約2万円を積立てれば、18歳までに551万円を貯めることができるのです。
では、月2万円をどのように捻出するのか、具体的な方法を考えてみましょう。

まず、児童手当を活用しましょう。児童手当は、子供が15歳になるまで支給されます。(※収入によっては減額または支給されない場合がありますので、ご注意ください。)

注:2024年10月からは、児童手当の支給対象年齢が18歳まで拡大される予定です。 

どうやって運用するのか

児童手当支給額:
3歳未満は1.5万円支給 3歳~15歳は1万円支給です。
これをそのまま運用に回すと、子供が3歳未満の間は、給料等から
毎月5千円(2-1.5万円)、3~15歳の間は 毎月1万円(2-1万円)、16~18歳の間は毎月2万円捻出できれば いいということになります。
不足分は
・副業を行う
・家計を見直す
・片働きの場合は共働きを検討する
等 収入を増やすか支出を減らすかを検討しましょう。

ではどうやって3%で運用するのか?
やはりキーワードは「長期・分散・積立」でNISAでつみたて投資するのがよいのではないかと思います。過去の実績から見て、3%以上の利益を確保できる、投資信託などを選ぶのがよいでしょう。

以前にNISAの話はしたので割愛しますが、やはり利益が非課税なのは、大きな魅力です。なお、ジュニアNISAは、2023年で廃止になりました。

では、貯蓄できない人は大学にいけないのか!と言われそうですね。
次回は大学進学の支援制度に関して考察します。

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