不動産編(1)住宅購入か賃貸かを悩んでいる方へ

不動産

住宅を購入すべきかどうか、人生最大の悩みと言っても過言ではありません。そこで、今日は住宅に関して、購入すべきか賃貸を続けるべきか、それぞれのメリット・デメリットを考えていきたいと思います。結論をいうと”本人のライフスタイルによる”ということになってしまいますが、住宅に関して、読者の皆さんが方向性を決める一助になれば幸いです。

賃貸VS購入 生涯のコスト比較

まず最初に金銭的にどちらが得か という話ですが、結論から言うとほとんど変わりません。なかなか比較が難しいですが、かなり簡単に比較してみますと、

条件
期間:35-85歳までの50年間、場所:さいたま市大宮 徒歩15分圏内 、広さ:60平米程度

賃貸のケース:
家賃 16.5万円/月 (共益費込) 更新料 2年ごと 家賃2か月分
家賃:16.5万円 × 12か月× 50年間=9,900万円 更新料:16.5万円× 2か月× 24回=792万円
合計:9,900万円+792万円=1億692万円

購入のケース:
物件価格 6,000万円  (頭金 1,500万円  住宅ローン4,500万円)
住宅ローン フラット35利用* 金利1.76% 30年ローン(160,900円/月、支払総額5,795万円)
維持費:68万円/年(平均値)⁑  68万円×50年=3,400万円
合計:1,500万円+5,795万円+3,400万円=1億695万円
*フラット35金利₍23年6月現在)
https://www.simulation.jhf.go.jp/flat35/kinri/index.php/rates/top
⁑マンション維持費(SUUMOより)https://suumo.jp/article/oyakudachi/oyaku/ms_shinchiku/ms_money/mansion_maintenance-costs/

賃貸の方は同じところに一生住むとは限りませんし、購入の方は住宅ローンの金利や、借りる銀行、金利のタイプ(変動、固定、期間固定など)によっても支払額は変わります。したがって賃貸と購入、どちらが金銭的に得なのかは、一概に答えられるものではありません。
細かいシミュレーションが見たい方はSUUMOの以下のリンクが分かりやすいと思います。
SUUMO賃貸vs購入 どっちがおトク? 住居費シミュレーションhttps://suumo.jp/article/oyakudachi/oyaku/sumai_nyumon/hikaku/money_sim/

賃貸のメリット・デメリット

では賃貸・購入のそれぞれのメリットデメリットを考えていきましょう。

賃貸のメリット

・初期費用が抑えられる:
 敷金礼金や引っ越し費用など、初期費用が比較的少なくて済みます。
ライフスタイルの変化に対応しやすい:
 転勤や家族構成の変化など、ライフスタイルの変化に対応しやすいです。
(ただし引越しの際は1か月以上前に解約通知が必要)
メンテナンスの負担が少ない:
 修繕費などは家主が負担するため、メンテナンスの負担が少ないです。
住宅に係る税金がない:
 固定資産税などの住居に係る税金を負担する必要がありません。

賃貸のデメリット

・家賃が一生涯、毎月かかる:
 毎月の家賃は固定費となり、家計に負担がかかります。
・自由にリフォームできない:
 壁に穴を開けたり、間取りを変えたりといった自由にリフォームすることができません。
・将来的な資産にならない: 
 家賃は支払っても自分の資産にはなりません。
高齢者になると契約できない可能性がある。:
 高齢者になると収入面や死亡時のことを憂慮して、保証人を求められたり、貸してくれないケースがあるようです。

購入のメリット・デメリット

購入のメリット

自分の資産になる。
 住宅ローン完済後は家賃が不要かつ資産となります。老後に金銭が必要な時にリバースモーゲージ(簡単に言うと、保有不動産を担保に融資してもらい、死亡時に融資された金額と不動産を相殺するというもの。)にも利用できる可能性があるでしょう。
設備がよい
 一般的に賃貸より設備・内装等のグレードが高くなっています。
自由にリフォームできる
 間取りや設備など自由に変更可能です。
保険になる
 団信に入れば、万が一の時に自分の負担しているローンは免除になるため、残された家族に家(財産)を残すことができます。
住居費を一定に出来る
 固定金利でローンを組めば、金利上昇時にも住居費は変わりません。

購入のデメリット

・初期費用がかかる:
  諸費用や頭金など、初期費用がかかります。
簡単に引っ越せない
 簡単には売却できないので、引っ越しが容易ではありません。
・金利負担がかかる: 
 住宅ローンを利用する場合は、金利負担がかかります。
・売却する際の手数料がかかる:
  将来売却する場合は、仲介手数料や抵当権抹消費用などの手数料が必要です。
税金がかかる
 毎年の固定資産税など、税金が発生します。

結論

住宅購入と賃貸のコスト比較、及びそれぞれのメリット・デメリットを見てきました。ライフスタイルによって、購入がいいか賃貸がいいかは変わるというのが結論です。上記のような点を考慮し、自分のライフスタイルを考える機会になればありがたいです。

私自身は、自分が亡くなったり、また逆に長生きした時のリスクなど考えて、購入を選択しました。転勤族などの事情がない限り、特にファミリー層には保険的な意味も含めて”購入”が向いているかもしれません

次回は住宅購入物件の決め方について考えたいと思います。

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